腱鞘炎とは?

腱鞘炎の治し方

腱鞘炎とは、腱を包んでいる腱鞘の炎症です。

 

関節を動かしている筋肉は骨につく部分で白く丈夫な腱という線維の束となりますが、その腱をトンネル状に包んでいる鞘(さや)のことを腱鞘と呼び、腱と周囲の組織との摩擦を軽減、浮上りの防止等の働きをしています。

 

腱鞘炎には、関節リウマチによる腱鞘炎や結核性腱鞘炎、化膿性腱鞘炎などいくつかの原因があります。中でも手の使いすぎにより機械的刺激が腱周囲の組織に加わり炎症を起こすものが最も多くみられます。

 

腱鞘炎は、発生の原因により治療法が異なりますので注意が必要です。


腱鞘炎の原因

腱鞘炎の原因

関節リウマチや細菌による腱鞘炎などが原因で発生する腱鞘炎以外は、同じ動作の繰り返しによる機械的な刺激により多く発生します。仕事、家事、育児、スポーツ、趣味など同じ動作を繰り返し、手首や指、肘、腕などを酷使する方は注意が必要です。

 

筋肉疲労、筋力不足、不慣れな作業、糖尿病、ホルモンバランスの変化、ストレスの多い方なども腱鞘炎が多くみられます。


腱鞘炎の症状

腱鞘炎の症状

腱鞘炎の症状は、動かした時の痛み、力を入れたときの痛み、患部を押した時の痛み、腫れ(腫脹)などがみられます。


また、腱鞘炎の初期症状として、『こわばる』『だるい』『動きにくい』『しびれ』『違和感』『熱感』などを訴える方もいます。


腱鞘炎の治療

腱鞘炎の治療

保存療法としては、シーネやテーピング、サポーターなどで患部を固定し、使いすぎによる機械的な刺激を抑制します。同時に症状に合わせて物理療法、手技療法、薬物療法(湿布など)などをおこないます。


腱鞘炎は再発しやすく『癖になる』というような状態になりやすいので注意が必要です。

症状が緩和してきたら再発予防のための運動療法、ストレッチなどをおこないます。

 

病院などの医療機関では、抗炎症薬やステロイドの局所注射などの薬物療法、腱鞘を広げるような手術が行われることもあります。


腱鞘炎になりやすい方

腱鞘炎になりやすい人

・パソコン作業の多い方

・執筆活動の多い方

・美容師、理容師の方

・楽器を使用する職業の方

(ピアノ、ギターなど)

・過度のスポーツをおこなう方

(ゴルフ、テニス、ボーリングなど)

・過度にゲームをおこなう方

・小さいお子さんを育児中の方

・更年期や妊娠中の方

・透析中の方

・基礎疾患をお持ちの方

(糖尿病、痛風、関節リウマチ、強皮症、ライター症候群など)

その他

 

以上の方は、腱鞘炎になりやすいので注意が必要です。

また、症状があらわれはじめたら早めの受診をお勧めします。

 

主な腱鞘炎の種類

腱鞘炎の種類

ドゥ・ケルバン病de Quervain病)(狭窄性腱鞘炎)

 親指の付け根の手首の部位での腱鞘炎

 

ばね指(弾発指)

 手の指の付け根の手のひら側の部位での腱鞘炎

 

・尺側手根伸筋腱鞘炎

 手首の小指側の腱鞘炎(手の甲側)

 

・尺側手根屈筋腱鞘炎

 手首の小指側の腱鞘炎(手のひら側)


・その他

(石灰性腱鞘炎・化膿性腱鞘炎・結核性腱鞘炎・関節リウマチによる腱鞘炎など)